機械設計の部品図・組図・バラシを外注するメリット・デメリット
製造業の省力化を進める上で、機械設計や部品図のバラシを外部に委託することは、重要な選択肢の一つとなります。以下に、そのメリットとデメリットを詳しく説明します。
メリット
- コア業務への集中とリソースの最適化:
- 設計・製図といった専門性の高い業務を外注することで、自社の技術者は企画、研究開発、生産管理、品質管理といったコア業務に集中できます。
- 社内リソースを有効活用し、人的コストの最適化を図ることが可能です。
- 専門性と高度な技術力の活用:
- 外注先は、特定の分野において高度な専門知識や経験、最新の技術やツールを持っている場合があります。
- 自社にないノウハウや視点を取り入れることで、より効率的で高品質な設計や図面作成が期待できます。
- 柔軟なリソース調整とコスト削減:
- 繁忙期や一時的なプロジェクトなど、必要な時に必要なだけリソースを確保できます。
- 固定費である人件費を変動費化し、業務量に応じたコスト管理が可能になります。
- CADソフトウェアや設備投資などの初期費用や維持費を削減できます。
- リードタイムの短縮:
- 複数の設計者や製図者を同時に投入できる場合があり、社内で行うよりも短期間で成果物を得られる可能性があります。
- 特に、設計変更や修正が多い場合、迅速な対応が期待できます。
- 最新の業界動向や標準への対応:
- 外注先は、常に最新の業界動向や設計標準、法規制などに精通している可能性があり、適切な設計や図面作成が期待できます。
デメリット
- 情報伝達の遅延とコミュニケーションコスト:
- 社外とのやり取りが発生するため、情報伝達に時間がかかったり、意図が正確に伝わらなかったりする可能性があります。
- 仕様変更や修正指示など、コミュニケーションの頻度が増えると、管理コストが増大する可能性があります。
- ノウハウの蓄積不足と技術力の低下:
- 設計・製図業務を外部に依存することで、自社内にノウハウが蓄積されにくくなります。
- 長期的に見ると、自社の技術力が低下する懸念があります。
- 品質管理の難しさ:
- 外部の成果物の品質を直接管理することが難しく、検収に手間や時間がかかる場合があります。
- 品質基準や要求事項を明確に伝え、密な連携を取る必要があります。
- 情報漏洩のリスク:
- 設計情報や技術情報といった機密情報を外部に共有する必要があるため、情報漏洩のリスクが高まります。
- 秘密保持契約の締結やセキュリティ対策の徹底が必要です。
- 外注先の選定と管理の負担:
- 適切な外注先を選定するために、実績や技術力、コストなどを比較検討する手間がかかります。
- 外注先との契約交渉や進捗管理、成果物の評価など、管理業務の負担が増加します。
- 自社内調整の複雑化:
- 外注先との連携に加えて、社内の関連部署との調整も必要となり、業務が複雑化する可能性があります。
まとめ
機械設計・部品図バラシの外注は、コア業務への集中やコスト削減、専門性の活用といった多くのメリットがある一方で、情報伝達の遅延やノウハウの蓄積不足、情報漏洩のリスクといったデメリットも存在します。
省力化を成功させるためには、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、自社の状況や戦略、委託する業務の範囲や重要度などを総合的に考慮し、慎重に判断する必要があります。また、外注先との密なコミュニケーションや適切な管理体制の構築が不可欠となります。
